【ディケイド】「ここが、ぬ〜べ〜の世界か…」【ぬ〜べ〜】後編

「ここが、ぬ〜べ〜の世界か…」後編




地獄の炎に包まれる士。

変身は解除され、その場に倒れる。



士「があっ…ハァ…ハァ…!」

絶鬼童子「人間にしてはかなりタフなんだな…だが、この僕を超えることはできなかったようだ…」

クウガ「…!!
士に近づくな!!」

絶鬼童子「どいつもこいつも…
身の程知らずが!!」



伸びた右腕で、クウガを弾き飛ばす。


クウガ「ガッ…!!!ウッ…!!!」



玉藻「無理だ…勝てるわけがない…」

ゆきめ「鵺野先生…早く…来て!」





士にピンチが迫ったその時、
屋上の扉が開く。




鵺野「この世には…目には見えない闇の住人たちがいる…



奴らは時として牙を向き、君たちを襲ってくる。


俺は…そんな奴らから君たちを守るためなら


次元の壁を超えて…必ず、来る!!」

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ゆきめ「鵺野先生!!」


玉藻「…フッ……待ちくたびれましたよ…先生…」




鵺野「すまない、うっかり次元を超えてきてしまってな!

立てるか…士?」

士「さすが、地獄先生だ…ピンチの時には助けてくれる…」

鵺野「いや、助けられたのは俺の方だ…君にも…生徒たちにも…」



保険室でぬーべーを信じて待つ5人の生徒。


絶鬼童子「久しぶりだな…鵺野鳴介…。」

鵺野「絶鬼…!
復活したのか!?」

絶鬼童子「お楽しみの所悪いが…
再開の印として、君にプレゼントだ!」


生徒が避難している体育館に向け、
手をかざす。



鵺野「!!

やめろ!!絶鬼!!!」

絶鬼童子「君の大好きな、『絆』の力…目の前で壊される瞬間を得と味わうがいい!!!」




体育館に向け、光弾が放たれる。

その瞬間、大きな背中が体育館をかばうようにして現れる。



絶鬼童子「…?

なんだと?」

士「あれは…!?」

鵺野「まさか…きてくれたのか?」



〜保険室〜



広「おい!あれって!!」



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美樹「でいだらぼっち!!!助けに来てくれたのね!!!」



でいだらぼっち「でえだらぁ…」



絶鬼童子「…小癪な、

妖怪風情が!!!」



でいだらぼっちに向け、連続で攻撃を当てる絶鬼童子



でいだらぼっち「で…でえだらー……!」

美樹「でいだらぼっち!!!無理しないで!!!貴方まで死ぬ必要ないのよ!!」



膝を着くでいだらぼっち、
攻撃を庇いきれず体育館の結界が徐々に破壊されていく。

それでも尚、体育館を遠ざけようと押し続ける。



絶鬼童子「フハハハハ!!どこまで持つかな!!!」





〜体育館〜


窓を突き破り、中へ侵入をはじめる
妖怪たち


妖怪たち「ぐぇああああ!!!」
化け猫「ギニャアアア!!!」

生徒「うわぁぁぁあ!!!」

律子「…生徒たちには…指一本触れさせません!!」





妖怪たち「「「ぎゅあああ!!!」」」

律子「ひいっ!!」







ザシュッ!!




妖怪、化け猫たちを一掃する一太刀。

そして、

子供たちを守るように囲う、氷柱の檻




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なまはげ「悪い子はいねぇーーーがーーー!!!」

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つらら「ゆきめ!!こっちはアタシらに任せときな!!」





ゆきめ「あれは…つらら!来てくれたのね!!」







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ベベルブブ「ふんぬー!こんにゃろ!こんにゃろ!!マミさんに手を出すヤツは私が許さん!




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弥々子河童「相撲なら負けないっぺ!」




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石蕗丸「玉藻様!こちらはお任せくださいませ!」








玉藻「石蕗丸か…!」






生徒「!!…天井が崩れるぞー!!」



体育館の天井が崩壊しかけるが、
生徒たちには当たることなく
室内の妖怪たちに次々と落ちていく。




化け猫「ギニャアアア…!!」



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座敷童子 ニコッ





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速魚「怪我をした人は私の所に来てさくださいねー!」





鵺野「座敷童子…速魚まで…!!」





絶鬼童子「くっ!!!小癪な!!!


…!!!」


広たちの気配を感じ、保険室に手のひらを向ける。


絶鬼童子「さぁ!絶望するがいい!」

鵺野「やめろー!!!絶鬼!!!」


鬼の手を剣の様に変化させ、
絶鬼の攻撃を遮ろうとする。
が、全ては防げず
青い炎が保険室に飛び火してしまう。





〜保険室〜

克也「うわぁ!!火がこっちに!!」

響子「結界の護符が…燃えてる…!!」

美樹「やだー!!まだ死にたくないわよーーー!!」






???「人体発火の術!!!」






燃え上がろうとしていた炎を、絡め取るように吸い寄せ
鎮火させる。






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いずな「またせたね!ガキンチョども!」

一同「いずなさん!!」



『大サービス!』『霊媒師いずな 好評発売中!』『スペシャルだよ全員集合!』と書かれた旗を持ち、派手に登場する、くだ狐たち。

いずな「ぬーべー!!!こっちはアタシが守っとくから、サクッとやっちゃいなよ!」






〜屋上〜


鵺野「こんなにも…こんなにも多くの人が…童森町のみんなが、俺を助けてくれてる…」




絶鬼童子「クソォォォ!!!!!
低級妖怪どもがァ!!!

どいつもこいつも俺の邪魔をしやがって!!!
身の程知らずが!!圧倒的な鬼の力の前にひれ伏すがいい!!!」

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大きく呼吸をし、
周りの妖怪を吸い込み
巨大化していく絶鬼童子。



絶鬼童子「鵺野鳴介!!!

貴様のような鬼の出来損ないが
いかに無力かと言うことを思いしらせてやる!!!」



士「…鬼になると言うことは、
変身することでも、力を振りかざすことでもない…
『自分自身の恐怖と戦い、打ち勝つこと』だ!

この男はそれを乗り越えた。
そして、その魂は生徒たちに受け継がれ、多くの人へと語り継がれ、生き続ける…

こいつこそ…地獄の底からやって来た、正義の使者…なのかもしれないな。」




絶鬼童子「ごちゃごちゃ抜かすな!!!人間!!!
この絶鬼に説教とは何様のつもりだ!!!」

士「…通りすがりの、


仮面ライダーだ!!!


覚えておけ!」


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カメンライドゥ…

ディケーーーーイ!!!





鵺野「…あの大きさ…
ヤツを倒すには、俺の鬼の力を100%解放するしかない。」

ディケイド「…大丈夫なのか?」

鵺野「この町のみんなを…生徒を守れるなら…!!

自分はどうなってもいい!!

俺は…鬼になる!!」






ディケイドのカードが光り出す。





ディケイド「その心意気…気に入った!」




ファイナルフォームライドゥ…


ヌヌヌヌーベー!!!



ディケイド「ちょっとくすぐったいぞ!」

鵺野「何?…ん?のわぁぁぁぁあ!!!!」




ぬーべーの身体が変化し、

巨大な鬼の手になる。



ゆきめ「鵺野先生が…!」

玉藻「鬼の手そのものに…!」

響子「いよいよ、人間離れが深刻になってきたわね…」





絶鬼童子「そんな、左手一つで何ができ…ガッ!!!」




絶鬼童子の周りを高速で飛び回り、
パンチを浴びせるヌーベーオニノテ



鵺野「お前には、わからないだろう…
俺たちの築いてきた絆、信頼…

そして、相手を思いやる心が…!!」




絶鬼童子「こ、こんな…力が…!!」



鵺野「確かに一人の人間では鬼には敵わないかもしれない…だが!

力を合わせて乗り越えようとすれば
必ず道は開ける!!

それが…人間の力だ!!」

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バキィ!!!


絶鬼童子「…ガハッ!!!!」





鵺野「さぁ、仕上げだ!!ディケイド!!」

ディケイド「一気にいくぞ!!」




高く飛び上がる、ディケイドと鬼の手。



ファイナルアタックライドゥ…

ヌヌヌヌーべー!!!





ディメンションキックを放つディケイドの足に、
鬼の手が合体する。




ディケイド「このまま、次元の狭間へ…!!」

二人「堕ちろーーーーーッ!!!!」


絶鬼童子「またしても…またしても人間にィーーー!!!!


グァアアアーーーーー!!!!」





地獄を超えたその先、
物質の存在すらも許さない

次元の狭間に堕ちていく。







ーーーーーーー。







生徒たち「士先生ーーー!!!」

士「お前ら…」

まこと「つかさ先生!!かっこ良かったのだ!!」

美樹「ほら言ったじゃない!やっぱり世界の破壊者なんてウソだったのよ!!」

広「俺たちは、先生の事ずっと信じてたんだぜ!!」

士「…。」



鵺野「…教師もなかなか悪くないだろ ?」

士「…さぁな。」



克也「さーて!それじゃいつも通り、ラーメンでも食いに行くか!!」

広「もちろん!ぬーべーの奢りでなー!」

鵺野「な!なにーー!?」

響子「ぬーべーを元に戻すので
私たちも結構頑張ったんだから!
多少は…ね?」

美樹「士先生も一緒に行きましょうよー!!」

鵺野「お、お前らなぁーーーー!!!」



士「…教師、か。」

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生徒をたちと戯れる、ぬーべーに向けて
シャッターを切る、士。








『ここが、ぬーべーの世界か…。』


おわり














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地獄先生ぬ?べ? ― オリジナル・サウンドトラック

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