ss】【しんちゃん】「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!ジョジョと奇妙な冒険」その②【ジョジョ】

第二話
しんのすけ幽波紋(スタンド)』





〜飛行機内〜


承太郎「…。」

ジョセフ「やけに静かだな…。」

しんのすけ「く〜…く〜…」

花京院「全く…寝ている姿は普通の幼稚園児ですね。」

アブドゥル「…!!ジョースターさん!これを!!」

ジョセフ「なにっ!?乗客が!!」

承太郎「死んでいる…!?」



しんのすけ「ん〜?なにーもう〜今真夜中だゾ〜…。」

花京院「しんのすけくん!?スタンドだ!!我々はスタンド攻撃を受けている!!」

しんのすけ「すたんど?」

承太郎「おい!ジジイ!!まさか、コイツにスタンドについて何も教えてねーのか!?」

ジョセフ「そんなに大声を出すんじゃあない!!
花京院!しんのすけ幽波紋を説明してやってくれ!
…我々は…!」

アブドゥル「敵スタンドとそのスタンド使いを探し、叩きます!」

承太郎「チィ!やれやれだ…!」

花京院「いいかい?しんのすけくん…
幽波紋(スタンド)というのは…」

しんのすけ「ほうほう〜」





タワーオブグレー「ひゃっひゃっひゃっ!カイロには到着させんぞ!!」


ブンッ!!!


f:id:ononmitsu:20140831112050j:plain


ジョセフ「!!花京院としんのすけの後ろに!!」

アブドゥル「!!まずいッ!!」

承太郎「『スタープラチナ』ッ!!オラァ!!!」


承太郎のスタープラチナの腕が、
花京院としんのすけに向かって突進するタワーオブグレーから身を守る。


承太郎「クッ!!腕が!!」

花京院「承太郎!!」

しんのすけ「おお!!大丈夫かー!!ジョジョ太郎!!」

承太郎「このクソガキ…!のんきな事を…うっ…!!」

花京院「君は下がっていたまえ…
ここは私の静なるスタンド、
法皇の緑(ハイエロファントグリーン)』がヤツを始末するにふさわしい…!」

しんのすけ「おお!のりちゃんの身体から光ったメロンみたいなのが!!」

花京院「…ズコッ!
の、のりちゃん…?」

ジョセフ「しんのすけ君!?やはり、見えたようじゃな!!花京院の幽波紋が!!」

アブドゥル「さぁ!君にも私たちのように幽波紋が使えるはずです!!
力を入れて!!」

しんのすけ「ホントにぃ〜?もうしょうがないなぁ〜」

承太郎「ずべこべ言わずに、さっさとスタンドを出せッ!!グッ…!!」

しんのすけ「はいはい〜

…んぅぅ〜〜〜〜!!!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴ…


ジョセフ「おお!しんのすけの精神力が!!ドンドン高まっていくぞ!!」






プスゥ〜…





しんのすけ「あはぁ〜…出ちゃった❤︎」





一同ズッコケ。




アブドゥル「しんのすけくん!!真面目にやってください!!」

しんのすけ「そんなこと言ったって〜オラのスタンドなんて見たことも出したこともないし〜」




ブンッ!!!



花京院「危ない!!『ハイエロファントグリーン』!!!しんのすけくんをなるべく遠くへ!!!」

しんのすけ「おお!お空を飛んでるぅ〜!!」

ジョセフ「クッ!こうなれば…!」

アブドゥル「私たちだけでなんとかするしか…!」





しんのすけ「…お?ポッケに何か入ってるぞ?」


ハイエロファントに運ばれながら
ポケットをまさぐるしんのすけ


しんのすけ「おお!これは…ほうほう〜
これがオラのスタンドかぁ〜」






花京院「ヤツのスタンドは素早い!
…一体どこから現れるのか検討もつきません!
法皇の結界』ッ!!」


ビュワッ!!!


承太郎「だったら…出てきた瞬間か…
スタンド使い本体を叩くしかねぇぜ…」




タワーオブグレー「ひゃひゃひゃ!!無駄だ!!私の攻撃を誰も捉えることはできぬ!!」



f:id:ononmitsu:20140831112911j:plain



ブンッ!!ズバッ!!
ブンッ!!ズバッ!!



花京院「エメラルド・スプラッシュ!!!

…クソッ!法皇の結界が捉える事ができない速度で
次々と破壊していくッ!」ブシュッ!!

承太郎「花京院!!!」


しんのすけ「おーい!こっちだぞ!ハサミ虫!!」

ジョセフ「Oh my god!!!」

アブドゥル「何をやってるんだ!!しんのすけくん!!!早く逃げろ!!」

タワーオブグレー「望み通り貴様から始末してくれるわ!!」




しんのすけ「受けてみろ!オラのスタンドを!!




『スゲーナ・スゴイデス』ッ!!!」


高らかに『スゲーナ・スゴイデス』のトランプのカードを掲げる。
すると突然、しんのすけの周りに
法皇の結界』のように大量の帯光のが張り巡らされる。




タワーオブグレー「一つずつ引き裂いて、貴様の舌を引っこ抜いてやる!!!」



一枚一枚、光の帯を破壊しようとするタワーオブグレー。
しかし…



タワーオブグレー「!?グッ!?
帯が…身体にドンドン巻きついて…!?」

花京院「!?…何だ!?」

ジョセフ「アレは一体なんなんじゃ!?」

承太郎「いわゆる…『ハエトリガミ』ってヤツだぜ…」

しんのすけ「今だ!!のりちゃん!!」

花京院「(コクッ)
くらえッ!!『エメラルド・スプラッシュ』!!!」


グレーフライ「ぎゃぁぁぁぁああ!!!!」





_______________________





承太郎「このジジイが本体だったか…」

ジョセフ「貴様…DIOの手下じゃな!!居場所を吐いてもらうぞ!!」

グレーフライ「ひひひ…残念だが、それは無理だ…
貴様らのカイロ行きの旅はここでおしまいなんじゃからな…!!

グバァッ!!!」


f:id:ononmitsu:20140831113015j:plain



ガガガガガ…ゴゴゴゴゴ…!!



花京院「ぐっ…飛行機が傾いて…!」

アブドゥル「ジョースターさん!!この飛行機は間も無く墜落します!!」

ジョセフ「Holy shit!なんてこった!?」

承太郎「ジジイ!!なんとか出来ねぇのか!」

ジョセフ「うーむ、プロペラ機なら経験あるんじゃがの…」

???(しんのすけくん…しんのすけくん…!)

しんのすけ「…お?」



突如、しんのすけのポケットの
『スゲーナ・スゴイデス』のカードが光り出す。



しんのすけ「ジョセフのじいちゃん!!」

ジョセフ「なんじゃ!?こんな時に!!」

しんのすけ「みんなオラに任せて飛び降りるんだぞ!!」

花京院「そんな!?ムリだッ!!できるわけがないッ!!」

アブドゥル「今、飛び降りたとしても海の上…この高さで落ちたらみんなオダブツなんだぞ!?」







承太郎「…。


フン…!面白いじゃあねぇか…」

ジョセフ「!?…何を言っとる!?承太郎!!気でも触れたか!?」

承太郎「コイツの確固たる意志…何か策があるに違いねぇ…そうだろ?しんのすけ。」

しんのすけ「おー!泥舟に乗ったつもりで任せろ!」

アブドゥル「それを言うなら大船だッ!!」

承太郎「時間がねぇ…さっさと行くぜ…!

オラオラオラオラオラオラァ!!!
オラァッ!!!!」



バッゴァッ!!!!




ビュォオオオオオオ!!!!






ジョセフ「Oh my goooooood!!!!」



飛行機の扉をぶち破り、外に吸い込まれるように吹き飛ばされるジョースター一行。




しんのすけ「いくゾ!!

『スゲーナ・スゴイデス』!!!」

アブドゥル(…!!あれは『クラブのキング』のトランプ!!)







空を舞い、光り輝く『クラブのキング』のカード。


包まれた光の中から緑色に輝く、
鋼の男が現れる。









カンタム「カンタムロボ!参上!!」



f:id:ononmitsu:20140831113041j:plain




しんのすけ「おおー!!やっぱりカンタムロボだ!!」


カンタム「信じてくれてありがとう!しんのすけくん!ここは僕に任せて!

カンタムジェーーーーット!!」


空中を飛び回り、ジョースター一行の襟首を掴み
回収するカンタム


ジョセフ「さ、さすがに死ぬかと思ったぞ…」

アブドゥル「フフ…まったく…無茶苦茶だな君は」

花京院「アニメのカンタムロボが…現実に!?」

承太郎「お前のスタンド能力…まだまだわからねぇことばかりだが…今回ばかりは…借りをつくっちまったみたいだぜ…」

しんのすけ「どういたまして〜」

ジョセフ「とにかく!このままカイロまでひとっ飛びじゃ!!」

カンタム「うっ…!それはちょっと…
僕、今回は人間サイズだから…もう限界かも…」



徐々に高度を下げるカンタム




アブドゥル「お、おい!せめて陸で降ろしてくれ!!」

しんのすけ「頑張れー!カンタムロボー!」

ジョセフ「しかし承太郎…これでわしゃ、3度目だぞ。
人生で3回も飛行機で墜落するなんて、そんなヤツあるかなぁ」

承太郎「2度とテメーとはいっしょに乗らねえ」




f:id:ononmitsu:20140831113111j:plain





クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ ジョジョと奇妙な冒険」その②
おわり




ラジオCD「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース オラオラジオ! 」Vol.0

ラジオCD「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース オラオラジオ! 」Vol.0

ss】【しんちゃん】「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!ジョジョと奇妙な冒険」その①【ジョジョ】


〜日本 埼玉 春日部〜








f:id:ononmitsu:20140714001349j:plain


ジョセフ「みんな!着いたぞ!」

承太郎「おい、ジジイ…なんだって埼玉なんかに来たんだ。
早くカイロに向かわねえとお袋が…!」

アブドゥル「私の占いによると、このサイタマという街にもう一人…日本人のスタンド使いがいるみたいなんだ…」

花京院「それで?そのスタンド使いを見つける為の手がかりは?」

ジョセフ「フン!まぁワシに任せとけ!

『隠者の紫!!(ハーミットパープル)』」

f:id:ononmitsu:20140712111536j:plain

f:id:ononmitsu:20140712111544j:plain


ガッシャーーーーン!!!

ジジジ…ジーッ…

パッシィ!!



ジョセフ「スタンド使いのいる町までくれば、後はワシの念写でお茶の子さいさいじゃ!」



写真を見る一同。


ジョセフ「こ…コレはッ!!??」










f:id:ononmitsu:20140712115253j:plain



アブドゥル「…お尻…ですね…。」

承太郎「ケツ…だな。」

花京院「臀部しか…見えませんね…」





承太郎「おい!ジジイ!!本当にスタンド使いがいるんだろうな!?」

ジョセフ「ちょっとタンマ!タンマ!
あれれ〜?おかしいのぉ〜!?
間違っちゃったかなァ〜??」

承太郎「…やれやれだぜ。」

花京院「しかし、手がかりがこれだけとなると…」

アブドゥル「顔も見えないんじゃ、探しようがないですね。」


f:id:ononmitsu:20140712111613j:plain




???「ブリブリー!ブリブリー!」

一同「「「「!!」」」」









その瞬間!彼らは目撃する!
公園で遊ぶ園児たちの中に
プリプリのおケツを出して遊ぶ少年の姿をッ!!!
彼が!!彼こそがッ!!!嵐を呼ぶ園児『野原しんのすけ』なのだ!!!!


f:id:ononmitsu:20140712111919j:plain





アブドゥル「ま、まさか…」

花京院「ものの数秒で…」

ジョセフ「ど、どうじゃ!!ワシの念写に間違いはなかったじゃろ!!!」

承太郎「ハァ……やれやれだ。」




_____________________





しんのすけ「ブリブリー!ブリブリー!」

風間くん「おい!しんのすけ!マジメにやれ!」

ネネちゃん「そうよ!リアルおままごと『吸血鬼に恋するプリンセス』の台本にケツだけ星人を出した覚えないわよ!!」

マサオ「ねぇー!なんで僕ミイラ男なのー!?」

ボーちゃん「がおー。がおー。オオカミおとこ。」

しんのすけ「んもー、きゅうケツきのお話って言うからせっかく一肌脱いだのにー。」

風間くん「本当に脱いでどうすんだよ!それにお前は怪物フランケンの役だろ!」

しんのすけ「海賊平井堅?」

風間くん「フーラーンーケーンー!!!」



f:id:ononmitsu:20140712111650j:plain



花京院「ジョースターさん…こう言うのは、その…何なんですが
…本当にあの子を連れて行く気ですか?」

ジョセフ「う、うーん…しかし!アブドゥルのタロット占いでは…!」

アブドゥル「はい…しかし…
その…変な話なんですが
占ってる最中に何らかの作用で、
普段、使わないでいた
『小アルカナ』のカードが
飛び出していきまして…」

承太郎「『小アルカナ』?…どういうことだ?」

花京院「『小アルカナ』とは「ワンド」「ソード」「カップ」「コイン」という4つの属性からなる…
トランプの原型のタロットカードと言われているものですね?」

アブドゥル「ああ、その通りだ…そしてその中の四枚のカードが壁に貼っていた日本地図目掛けて刺さったんだ…不思議なことにね。」

花京院「その場所が『埼玉』だったと…?」

承太郎「おい、そのカードとやら…見せてもらえるか?」

ジョセフ「そうじゃ!ワシもまだみとらんかったわい!」

アブドゥル「ええ、構いませんよ。

『ソードのエース』
『ワンドのキング』
『カップのクイーン』
『コインのナイト』

この、四枚です…」

承太郎「じゃあ、スタンド使いは全員で『四人』いると言うことか?」

アブドゥル「いや、そういうわけではない…あくまで反応は一つ…だが、カードは『四枚』反応している…」

花京院「あの少年の中に『4つのスタンド』が存在する…という考えはどうでしょう?」

ジョセフ「無くは無い話だが…いくらなんでも幼稚園くらいの子供に4つのスタンドを同時に操る精神力は存在せんじゃろう…」

承太郎「あの小僧…しんのすけ
一体、何者なんだ…?」




しんのすけ「ほっほーい!」

風間くん「しんのすけーーーー!!!」




____________________________



〜夜 野原家〜



ひろし「たっだいまぁ〜!」

しんのすけ「とーちゃんおかえり〜!」

ひまわり「たいたいぁ〜!」

みさえ「あら!早かったのね〜!」

ひろし「おう!たまには早く帰ってやれって部長がさー!いやぁ嬉しい限りだよ。」

しんのすけ「まさかとーちゃん…仕事でヘマして帰らされたの?」
ひまわり「たたたいあ…?」
みさえ「そんな…あなた…。」

ひろし「んなわけねェだろ!家族サービスだよ!!ったくー…」

みさえ「じょ、冗談よ!ねぇ〜?」
しんのすけ「んもー、とーちゃんたらタヌキなんだからー。」

ひろし「それを言うなら短気だろ!
…って誰が短気だ!

そんな悪い子には…
『アフター5ヒゲラッシュの刑』だ!!」


f:id:ononmitsu:20140712111950j:plain






しんのすけ「うわァァァーーーーーッ!!!!やめろォーーーーッ!!!」

f:id:ononmitsu:20140712112423j:plain







ひろし「ジョーーリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリジョリ
JORYYYYYYY!!!!!」





____________________________


〜野原家 前〜


ゴゴゴゴゴゴゴゴ……



ジョセフ「スピードワゴン財団に調べてもらった結果…あの少年は『野原しんのすけ』5歳!
父はひろし、母みさえ、妹ひまわり、飼い犬はシロ!
好きなものはチョコビとお姉さんで
嫌いなものはピーマンとタマネギじゃ!」

アブドゥル「役にたちそうな情報はありませんね…。」

承太郎「それで、どうやってあいつをエジプトに連れて行くつもりだ?」

花京院「いきなり『息子さんをエジプトに連れて行きますがよろしいですか?』と聞いて、『いいですよ』と了承する親なんて見たことありませんよ。」

ジョセフ「大丈夫じゃ!その辺はスピードワゴン財団の協力もあり、
一つの作戦を結構することにした!!
アブドゥル!!」

アブドゥル「本当に…やるんですか?」

ジョセフ「なぁに!ワシはお前さんの占いを信じとるんじゃぞ!?
この台本通りやれば上手くいくはずじゃ!!!」

承太郎「…やれやれ、なんでこんなに疲れるんだ…この町は…。」




______________________________


〜野原家 風呂場〜


しんのすけ「とーちゃん!さっきのジョリジョリのお返しだ!
『お背中ゴシゴシの刑』だゾ!」

ひろし「おー!やれるもんならやってみな!
…っ痛ででででて!!!!
それ!風呂掃除のブラシじゃねーか!!」

ひまわり「たいたいうぅー」

〜野原家 キッチン〜

みさえ「待っててねー!もう少しでご飯できるからー!」

3人「「「ほーい!」」」


f:id:ononmitsu:20140712112011j:plain



ピンポーーーン


みさえ「んもぅ…こんな時間に誰よ…!
はーーーい!」



ガチャ!



ジョセフ「ハロー!どうもォ〜ワタークシ世界ユニコフ協会のジョセフと申しマース!」

アブドゥル「お、オナージク ユニコフのアブドゥールいいまんねーん…」

承太郎・花京院「……。」

みさえ「(が、外国人…?)あ、あのー…うちに何か?」

ジョセフ「Ah〜のはーらしんのすけくんはオラーれますかァ〜?」

みさえ「…!!
うちの子に何か様ですか!?
教材のセールスなら間に合ってますんで!!」

ジョセフ「Oh my god!!!しんのーすけくんのママさんでしたかー!てっきりお姉様かと思っちゃいましター!Ahahahahaー!!」

みさえ「えっ…!そ、そんなやだぁー!そりゃ私もまだまだ20代ですし…!
あ、よかったお茶でも飲んでいきます?息子は今お風呂でして…」

ジョセフ「Oh!いいんですかぁー?それじゃお言葉にアマエマース!アブドゥーール!?」

アブドゥル「お、OKで…おまんがーな。」



____________________________



〜野原家 リビング〜

ひろし「しんのすけをエジプトに短期留学?!」

ジョセフ「YES!!その通りデース!!我々ユニコフはグローバルな若者を育てるために無償で日本人の子供を短期留学させるプロジェクトを推進してるデース!」

アブドゥル「…そんな中でお宅の野原しんのすけくんが選ばれたワケで…おまんがな…。」

しんのすけ「うほほーい!エプジトー!エプジトー!」

ひろし「でも、うちの子を海外留学だなんて…」

ジョセフ「今後、グローバル化の進むニッポンでは海外の経験も必要となる時があるデース!
それに留学といっても一週間程度のものデース!
ふたば幼稚園にも了承は得てマース!」

アブドゥル「そうやでおまんがな。」

みさえ「でも、ひとりぼっちでエジプトなんて…私、心配で…」ダキシメッ

しんのすけ「おぅぅ…かーちゃん、お客さんのまえだゾ」

ジョセフ「Oh!ママさん!ご心配なく!
我々も同行しますし、他にもこの二人の日本人高校生も留学するデース!心配いりまセーン!」

花京院「花京院典明と申します。よろしくお願い申し上げます。」

承太郎「く、空条承太郎…です。よろしく…」

ひろし「う、うーんしかしなぁ…」

ジョセフ「ア、ちなみにご協力いただけたご家族の皆様に息子さんと同じ海外を楽しめるエジプト3泊4日の旅行券もプレゼントしておりまーす!」ピラピラ

みさえ「しんちゃん!これからの時代海外での経験も重要よ!」

ひろし「そうさしんのすけ!これからの多様化していく日本経済をお前のような若い世代が担っていくんだ!こんな素晴らしいチャンスはないぞ!」

しんのすけ「と、とーちゃん…かーちゃん。」


ジョセフ「Oh!YES!!それじゃノハーラさん!」

ひろし「ええ、是非うちの子をグローバル社会に対応できる人間にしてやってください!」



ガッチリ握手




____________________________




〜翌日 空港〜



ひろし「しっかりやってこいよーーーー!!」

みさえ「ジョセフさんに迷惑かけちゃダメだからねーーー!!」




〜飛行機内〜



ジョセフ「フゥ〜〜!とりあえずひと段落じゃな!」




機内で落ち込む、しんのすけとアブドゥル


しんのすけ「…オラ…とーちゃんとかーちゃんに売り飛ばされたんだぞ…」

アブドゥル「ジョースターさん…なんで…なんで私は関西弁だったんですか…」

ジョセフ「お、おい!大の男がショボくれるんじゃあないッ!!」

承太郎「とにかく…これで全員カイロに向かえるんだ。今のうちに休んでおくことだぜ…」

花京院「しんのすけくん?クレオパトラは知っているかな?」

しんのすけ「ん?クレヨンパトカー?」

花京院「世界三大美女と言われたクレオパトラさ。その昔、それはそれは美しい女王がエジプトには居たのさ。
その末裔の人々が今のエジプトにたくさん居ると思ったら…どう思う?」

しんのすけ「エジプトの美人のおねいさん…

(エジプト美女とのハーレムを妄想するしんのすけ)

あはは〜ん❤︎」

承太郎「ったく…やれやれだぜ。」




f:id:ononmitsu:20140712112336j:plain





クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!ジョジョと奇妙な冒険」その①
おわり











新作SS発表!

どーも、お久ぶりです!
おんみつです。


さて、久しぶりに書いていきます新作コラボss

今回はなんと!!!
今期話題沸騰アニメ

ジョジョの奇妙な冒険 第3部

f:id:ononmitsu:20140712110929j:plain


と!






嵐を呼ぶ園児
クレヨンしんちゃん


f:id:ononmitsu:20140712111007j:plain


とのコラボSSでございます!!



とりあえず好きなもん両方ぶちこんだれー!!
オラオラオラァ!!って感じの作品に仕上げるつもりです!!

乞うご期待!!!




クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!ジョジョと奇妙な冒険」その① - ononmitsuss's blog
http://ononmitsuss.hatenadiary.jp/entry/2014/07/12/112609



【ディケイド】「ここが、ぬ〜べ〜の世界か…」【ぬ〜べ〜】エピローグ

「ここがぬ〜べ〜の世界か…」
エピローグ




ラーメン屋に向かう、鵺野、士と生徒たち。

まこと(結局…あの、お兄さんにもう一度会うことはできなかったのだ…。

せっかく、お礼の手紙も書いたのに…)

士「…どうした、まこと?
俺の反省文のことでも思い出して憂鬱になったか?」

まこと「う、ううん!なんでもないのだ先生!

…実は先生にわたして欲しいものがあって…」



電柱の影から姿を見せる海東


海東「やぁ、士!」

まこと「あっ!」

士「海東か…なんのようだ?」

海東「いや、この世界での最高のお宝を手に入れたことを君に報告しようと思ってね…

『地獄先生の強さの秘密』さ。」

鵺野「お、俺の!?」

士「!?…どう言うことなんだ?」

海東「それは ひ み つ !
じゃ、また会おう!」

士「あ、コラ待て!海東!!」

まこと「お、お兄さん!!」

響子「行っちゃった…。」

広「士先生?知り合いか?」

士「さぁな、ただのドロボーだ。
お前らもあんなスカした大人になるんじゃないぞ!」

克也「士先生に言われたくないよなー!」

美樹「確かに!」

士「なんだと!」



まこと「(…勇気が出なかったのだ……
ごめんなのだ…仮面ライダーのお兄さん…


……!!)

ない!!」


士「? どうしたんだ、まこと?」

まこと「ううん!な、なんでもないのだ…!」

まこと(まさか…!!お兄さん!!)










海東「『地獄先生の強さの秘密』…か。

ありがたく、頂戴させてもらったよ。」








『あおい仮面ライダーのお兄さんへ

助けてくれて、ありがとう。

ぼくもお兄さんみたいな仮面ライダーになるのだ。

まこと』






『ここが、ぬ〜べ〜の世界か…』





S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーディエンド

S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーディエンド

仮面ライダー ディケイド 変身装填銃 DX ディエンドライバー

仮面ライダー ディケイド 変身装填銃 DX ディエンドライバー

【ディケイド】「ここが、ぬ〜べ〜の世界か…」【ぬ〜べ〜】後編

「ここが、ぬ〜べ〜の世界か…」後編




地獄の炎に包まれる士。

変身は解除され、その場に倒れる。



士「があっ…ハァ…ハァ…!」

絶鬼童子「人間にしてはかなりタフなんだな…だが、この僕を超えることはできなかったようだ…」

クウガ「…!!
士に近づくな!!」

絶鬼童子「どいつもこいつも…
身の程知らずが!!」



伸びた右腕で、クウガを弾き飛ばす。


クウガ「ガッ…!!!ウッ…!!!」



玉藻「無理だ…勝てるわけがない…」

ゆきめ「鵺野先生…早く…来て!」





士にピンチが迫ったその時、
屋上の扉が開く。




鵺野「この世には…目には見えない闇の住人たちがいる…



奴らは時として牙を向き、君たちを襲ってくる。


俺は…そんな奴らから君たちを守るためなら


次元の壁を超えて…必ず、来る!!」

f:id:ononmitsu:20140331131303j:plain





ゆきめ「鵺野先生!!」


玉藻「…フッ……待ちくたびれましたよ…先生…」




鵺野「すまない、うっかり次元を超えてきてしまってな!

立てるか…士?」

士「さすが、地獄先生だ…ピンチの時には助けてくれる…」

鵺野「いや、助けられたのは俺の方だ…君にも…生徒たちにも…」



保険室でぬーべーを信じて待つ5人の生徒。


絶鬼童子「久しぶりだな…鵺野鳴介…。」

鵺野「絶鬼…!
復活したのか!?」

絶鬼童子「お楽しみの所悪いが…
再開の印として、君にプレゼントだ!」


生徒が避難している体育館に向け、
手をかざす。



鵺野「!!

やめろ!!絶鬼!!!」

絶鬼童子「君の大好きな、『絆』の力…目の前で壊される瞬間を得と味わうがいい!!!」




体育館に向け、光弾が放たれる。

その瞬間、大きな背中が体育館をかばうようにして現れる。



絶鬼童子「…?

なんだと?」

士「あれは…!?」

鵺野「まさか…きてくれたのか?」



〜保険室〜



広「おい!あれって!!」



f:id:ononmitsu:20140331102334j:plain


美樹「でいだらぼっち!!!助けに来てくれたのね!!!」



でいだらぼっち「でえだらぁ…」



絶鬼童子「…小癪な、

妖怪風情が!!!」



でいだらぼっちに向け、連続で攻撃を当てる絶鬼童子



でいだらぼっち「で…でえだらー……!」

美樹「でいだらぼっち!!!無理しないで!!!貴方まで死ぬ必要ないのよ!!」



膝を着くでいだらぼっち、
攻撃を庇いきれず体育館の結界が徐々に破壊されていく。

それでも尚、体育館を遠ざけようと押し続ける。



絶鬼童子「フハハハハ!!どこまで持つかな!!!」





〜体育館〜


窓を突き破り、中へ侵入をはじめる
妖怪たち


妖怪たち「ぐぇああああ!!!」
化け猫「ギニャアアア!!!」

生徒「うわぁぁぁあ!!!」

律子「…生徒たちには…指一本触れさせません!!」





妖怪たち「「「ぎゅあああ!!!」」」

律子「ひいっ!!」







ザシュッ!!




妖怪、化け猫たちを一掃する一太刀。

そして、

子供たちを守るように囲う、氷柱の檻




f:id:ononmitsu:20140331102406j:plain

なまはげ「悪い子はいねぇーーーがーーー!!!」

f:id:ononmitsu:20140331102422j:plain

つらら「ゆきめ!!こっちはアタシらに任せときな!!」





ゆきめ「あれは…つらら!来てくれたのね!!」







f:id:ononmitsu:20140331103010j:plain

ベベルブブ「ふんぬー!こんにゃろ!こんにゃろ!!マミさんに手を出すヤツは私が許さん!




f:id:ononmitsu:20140331102513j:plain

弥々子河童「相撲なら負けないっぺ!」




f:id:ononmitsu:20140331102548j:plain

石蕗丸「玉藻様!こちらはお任せくださいませ!」








玉藻「石蕗丸か…!」






生徒「!!…天井が崩れるぞー!!」



体育館の天井が崩壊しかけるが、
生徒たちには当たることなく
室内の妖怪たちに次々と落ちていく。




化け猫「ギニャアアア…!!」



f:id:ononmitsu:20140331103028j:plain

座敷童子 ニコッ





f:id:ononmitsu:20140331102613j:plain

速魚「怪我をした人は私の所に来てさくださいねー!」





鵺野「座敷童子…速魚まで…!!」





絶鬼童子「くっ!!!小癪な!!!


…!!!」


広たちの気配を感じ、保険室に手のひらを向ける。


絶鬼童子「さぁ!絶望するがいい!」

鵺野「やめろー!!!絶鬼!!!」


鬼の手を剣の様に変化させ、
絶鬼の攻撃を遮ろうとする。
が、全ては防げず
青い炎が保険室に飛び火してしまう。





〜保険室〜

克也「うわぁ!!火がこっちに!!」

響子「結界の護符が…燃えてる…!!」

美樹「やだー!!まだ死にたくないわよーーー!!」






???「人体発火の術!!!」






燃え上がろうとしていた炎を、絡め取るように吸い寄せ
鎮火させる。






f:id:ononmitsu:20140331131331j:plain

いずな「またせたね!ガキンチョども!」

一同「いずなさん!!」



『大サービス!』『霊媒師いずな 好評発売中!』『スペシャルだよ全員集合!』と書かれた旗を持ち、派手に登場する、くだ狐たち。

いずな「ぬーべー!!!こっちはアタシが守っとくから、サクッとやっちゃいなよ!」






〜屋上〜


鵺野「こんなにも…こんなにも多くの人が…童森町のみんなが、俺を助けてくれてる…」




絶鬼童子「クソォォォ!!!!!
低級妖怪どもがァ!!!

どいつもこいつも俺の邪魔をしやがって!!!
身の程知らずが!!圧倒的な鬼の力の前にひれ伏すがいい!!!」

f:id:ononmitsu:20140331131356j:plain




大きく呼吸をし、
周りの妖怪を吸い込み
巨大化していく絶鬼童子。



絶鬼童子「鵺野鳴介!!!

貴様のような鬼の出来損ないが
いかに無力かと言うことを思いしらせてやる!!!」



士「…鬼になると言うことは、
変身することでも、力を振りかざすことでもない…
『自分自身の恐怖と戦い、打ち勝つこと』だ!

この男はそれを乗り越えた。
そして、その魂は生徒たちに受け継がれ、多くの人へと語り継がれ、生き続ける…

こいつこそ…地獄の底からやって来た、正義の使者…なのかもしれないな。」




絶鬼童子「ごちゃごちゃ抜かすな!!!人間!!!
この絶鬼に説教とは何様のつもりだ!!!」

士「…通りすがりの、


仮面ライダーだ!!!


覚えておけ!」


f:id:ononmitsu:20140331131423j:plain




カメンライドゥ…

ディケーーーーイ!!!





鵺野「…あの大きさ…
ヤツを倒すには、俺の鬼の力を100%解放するしかない。」

ディケイド「…大丈夫なのか?」

鵺野「この町のみんなを…生徒を守れるなら…!!

自分はどうなってもいい!!

俺は…鬼になる!!」






ディケイドのカードが光り出す。





ディケイド「その心意気…気に入った!」




ファイナルフォームライドゥ…


ヌヌヌヌーベー!!!



ディケイド「ちょっとくすぐったいぞ!」

鵺野「何?…ん?のわぁぁぁぁあ!!!!」




ぬーべーの身体が変化し、

巨大な鬼の手になる。



ゆきめ「鵺野先生が…!」

玉藻「鬼の手そのものに…!」

響子「いよいよ、人間離れが深刻になってきたわね…」





絶鬼童子「そんな、左手一つで何ができ…ガッ!!!」




絶鬼童子の周りを高速で飛び回り、
パンチを浴びせるヌーベーオニノテ



鵺野「お前には、わからないだろう…
俺たちの築いてきた絆、信頼…

そして、相手を思いやる心が…!!」




絶鬼童子「こ、こんな…力が…!!」



鵺野「確かに一人の人間では鬼には敵わないかもしれない…だが!

力を合わせて乗り越えようとすれば
必ず道は開ける!!

それが…人間の力だ!!」

f:id:ononmitsu:20140331131509j:plain


バキィ!!!


絶鬼童子「…ガハッ!!!!」





鵺野「さぁ、仕上げだ!!ディケイド!!」

ディケイド「一気にいくぞ!!」




高く飛び上がる、ディケイドと鬼の手。



ファイナルアタックライドゥ…

ヌヌヌヌーべー!!!





ディメンションキックを放つディケイドの足に、
鬼の手が合体する。




ディケイド「このまま、次元の狭間へ…!!」

二人「堕ちろーーーーーッ!!!!」


絶鬼童子「またしても…またしても人間にィーーー!!!!


グァアアアーーーーー!!!!」





地獄を超えたその先、
物質の存在すらも許さない

次元の狭間に堕ちていく。







ーーーーーーー。







生徒たち「士先生ーーー!!!」

士「お前ら…」

まこと「つかさ先生!!かっこ良かったのだ!!」

美樹「ほら言ったじゃない!やっぱり世界の破壊者なんてウソだったのよ!!」

広「俺たちは、先生の事ずっと信じてたんだぜ!!」

士「…。」



鵺野「…教師もなかなか悪くないだろ ?」

士「…さぁな。」



克也「さーて!それじゃいつも通り、ラーメンでも食いに行くか!!」

広「もちろん!ぬーべーの奢りでなー!」

鵺野「な!なにーー!?」

響子「ぬーべーを元に戻すので
私たちも結構頑張ったんだから!
多少は…ね?」

美樹「士先生も一緒に行きましょうよー!!」

鵺野「お、お前らなぁーーーー!!!」



士「…教師、か。」

f:id:ononmitsu:20140331131525j:plain





生徒をたちと戯れる、ぬーべーに向けて
シャッターを切る、士。








『ここが、ぬーべーの世界か…。』


おわり














エピローグ
ononmitsuss's blog
http://ononmitsuss.hatenadiary.jp/entry/2014/03/31/192426






地獄先生ぬ?べ? ― オリジナル・サウンドトラック

地獄先生ぬ?べ? ― オリジナル・サウンドトラック

【ディケイド】「ここが、ぬ〜べ〜の世界か…。」【ぬ〜べ〜】中編

「ここが、ぬ〜べ〜の世界か…」中編








不穏な雰囲気が漂う、童森小学校グラウンド。



鬼の手が消え覇気を無くし、ただうなだれるぬ〜べ〜







鵺野「ああ…あああ…」

響子「ぬ〜べ〜!!しっかりして!!ぬ〜べ〜!!!」

士「…この男に何をした!?」

アポロガイスト「何…イマジンを過去に送り込み、その男の過去を少し変えさせてもらったまでさ…」

士「過去を…?」



アポロガイスト「この男の左手に潜む、鬼の力を制御していた『美奈子』という女を、歴史から消し去った!!歴史は変わり…もう、鵺野鳴介は教師でも…ましてや、霊能力者でもない!!ただの人間になったのだ…」




士「何…!?」

広「美奈子…美奈子先生!?」

響子「ぬ〜べ〜の恩師であり、鬼の手を内から制御している…美奈子先生を…」

f:id:ononmitsu:20140331100131j:plain





玉藻「…!?そんなことが可能なのか!?」


アポロガイスト「余興は終わりだ!!…今から冥界への門が開く…この世界も時期に崩壊を迎える…!!」


アポロガイストが天に手をかざすと
徐々に『鬼門』が開きはじめ、
向こうから、魑魅魍魎が姿をのぞく。



玉藻「あれだけの妖怪を……士先生、ここは一旦体育館に避難して体制を立て直しましょう。

他の生徒も早く、体育館へ避難しろ!!いそげ!!」

士「くそっ…!!」


一同、体育館へ避難する。


アポロガイスト「クッ…ハハハハ!!!
さぁ!思う存分暴れるがいい!!魑魅魍魎ども!!!そして、我がスーパー童子の糧となるのだ!!」


鬼門から、地獄の妖怪たちが童森町へ飛び出して行く。


魑魅魍魎「「「ギギャャアアア!!!!」」」









〜体育館〜


玉藻「ひとまず、この体育館と鵺野先生が眠る保健室には結界を貼っておきました…だが、どこまで持つか…」

士「すまない…俺がこの世界に来たせいで…危険な目に…」

玉藻「…。

正直なところ、私は貴方の事を心から信頼しているわけではない…

だが…

貴方は、命をかけて生徒を守ろうとした立派な教師だ…それでいいじゃありませんか…」

士「…顔に似合わず、臭いことも言うんだな。」

玉藻「…。

鵺野先生なら、きっとそうおっしゃるでしょう。」

士「信頼されてるんだな…その『地獄先生』ってのは。」

玉藻「あまり、時間は無い…私たちだけでも、童子を…アポロガイストを食い止めましょう…律子先生、生徒たちをお願いします。」

律子「そんな!鵺野先生もいない状態で!
無理よ!危険です!」

士「それでも、俺たちはこの町を…この生徒たちを守らなきゃいけない。
この学校の教師としてな。


それを…あの男が一番望んでるんじゃ無いのか?」

広「士…先生…」

士「やっと、名前を覚えたな。
大丈夫だ…先生に任せとけ!」

玉藻「行きましょう、士先生!」

士「ああ!」


体育館を出る、二人。









克也「大丈夫かなぁ、あの二人で…」

美樹「天下の仮面ライダー様と玉藻先生が一緒なのよ!主人公が負けるはずないんだから!」

広「主人公はぬーべーなんだけどなぁ。」


ふと、広が響子に目をやると
何やら一人で考え込んでいた。


広「…しっかりしろよ!響子!玉藻と士先生があいつらなんてぶっ飛ばして、ぬーべーだってちゃんと元に戻るさ!」

響子「ちがうの……何か引っかかるのよ…」

克也「引っかかるって…?何が?」

響子「もし、あいつらの言うとおり
もし、歴史が変わったのなら…
なんで私たちは、覚えているの?鬼の手の事…ぬーべーの事を」

広「た、確かに…。」

響子「歴史…過去…未来……変わる…。


…!!


いかなきゃ!ぬーべーの所へ!!」

広「お、おい!待てよ響子!!外は危ねえぞ!!」

美樹「そーよ!!きっと、士先生が何とかしてくれるわ!!」

克也「校舎内にも妖怪がうろついてるかもしれないんだぜ!?」

響子「それでも…それでも、5年3組の生徒なの!?」


涙を流す、響子。


広「響子…。」

響子「ぬーべーはおっちょこちょいで、貧乏人でその癖スケベで
どうしようもない人だったけど、
でも、そんなぬーべーに私たちは何度も助けてもらったじゃない!

だから…だから…

今度は私たちがぬーべーを助けなきゃ!!」

広「…響子、お前そこまで…。」

美樹「わかったわよ…。もう何度目って感じよね、こういう危ないの。」

克也「ま、このクラスにいたおかげで、度胸はついたかな!」

広「お前ら…」






『大丈夫だ、先生に任せとけ!』

f:id:ononmitsu:20140331100221j:plain

f:id:ononmitsu:20140331100239j:plain







広「…よし…5年3組の底力!見せてやろうぜ!!!」

三人「「「おー!!!」」」

体育館を飛び出す、四人。








〜童森小学校 グラウンド〜


f:id:ononmitsu:20140331100320j:plain

霊霧魚「ギュァァァアア!!!」

玉藻「…これは霊霧魚!!こんなやつまで!!」


玉藻、妖力を解放し
妖狐の姿になる。

f:id:ononmitsu:20140331100338j:plain


ディケイド「それが、お前の本当の姿か…。」

妖狐玉藻「…笑いますか?」

ディケイド「いや…本当の姿があるなんて、逆に羨ましいな。」

霊霧魚「ギュァァァアア!!!!!」

妖狐玉藻「来ますよ!士先生!」

ディケイド「さて、除霊開始だな…!」


〜学校 廊下〜






てけてけ「足いるかぁぁぁあ!!」

赤白帽の男の子「見つからないよぉー!!!」

トイレの花子さん「あかないよぉー!!」


広「走れーーー!!みんなーーー!!」

克也「あんなのまで、復活してんのかよぉー!!!」

美樹「ハァ、ハァ…響子!あんた、ぬーべーに会いに行くのはいいけど!
何かいい案はあるんでしょうね!?」




響子「…多分、あくまで私の予想なんだけど…

歴史自体は本当は変わってないと思うの…

変わったのは、ぬーべーの歴史なのよ!」

広「どう言うことなんだ!?」

響子「私、一度だけ…

『まくらがえし』って妖怪の力で、
別の未来に連れて行かれたことがあるの…。

だから、ぬーべーも…私の時と少しちがうけど
ひょっとして別の世界の…
パラレルワールドのぬーべーがこっちに来たんじゃないかって!」


f:id:ononmitsu:20140331100408j:plain


克也「美奈子先生がいなかった世界のぬーべーって事か!?」

広「でも、響子…
お前その時どうやって、元の世界に帰って来たんだ?」

響子「その時は…ぬーべーが鬼の手で私を戻してくれたんだけど…」

美樹「じゃあ、どうやってぬーべーを元に戻すのよ!!
鬼の手は愚か、今ここには霊能力者だっていないのよ!!
この脳筋女!!まな板オッパイ!!」

響子「だから!それを今、必死で考えてるんじゃい!!妖怪化乳女!!」

克也「喧嘩してる場合かよぉー!」

広「とにかく!保健室にいこう!!響子の予想通りなら、俺たちの力でなんとかぬーべーを連れ戻してみせるしかない!!」








〜体育館〜



グラウンドで暴れる霊霧魚の声が
体育館に響き渡る。
震えるまこと。


まこと「みんな、いっちゃったのだ…

…もうおしまいなのだ、僕らにはぬーべーがいないと……。」


外から、霊霧魚と戦う
玉藻と士の声が聞こえる。


まこと「玉藻先生…士先生…。」


『お前ら、
よく覚えておけ…
俺は…

通りすがりの仮面ライダーだ!』


まこと「通りすがりなのに…なんで…




霊霧魚「ギュァァァアア!!!」

ディケイド「!!…ぐぁっ!!!」

妖怪玉藻「士先生!!!…がぁっ!!!」



『俺の生徒に、手を出すな!!!』



まこと「……!


僕も…

僕も、通りすがりの仮面ライダーになるのだー!!」

律子「…!

まことくん!!待ちなさい!!まことくん!!」


意を決して、保健室へ単身向かう
まこと。




〜廊下〜

まこと(ぬーべー先生!士先生!僕はやるのだ!
仮面ライダー…僕に勇気を…!!)

まこと「この角を曲がれば…保健室なのだ!」



シャリシャリシャリシャリ…



f:id:ononmitsu:20140331100436j:plain

はたもんば「罪人は…何処だ…!?」

まこと「…は……はたもんば!!」

はたもんば「罪人は…首を切るのだぁぁあ!!!」

まこと「う、うわぁぁぁぁあああ!!!」



ドキュン!!ドキュン!!ドキュン!!


はたもんば「…ぐぁっ!!」








f:id:ononmitsu:20140331100451j:plain


海東「僕が罪人…?
違うね、僕は自分の欲しいものを手に入れるトレジャーハンター…

それだけさ。」

まこと「た、助かったのだぁ…」

海東「君はここの生徒かい?
…ちょうどいい、コレを持ち主に返してあげてくれないか?」


懐から水晶玉を取り出す。

まこと「それは!ぬーべーの水晶玉!!」

海東「地獄先生の持つ水晶玉…
価値のあるものだと思ったんだがね…
どうやら、普通の水晶玉だったようだ。」

まこと「お兄さんは…一体…?」


騒ぎを聞きつけ、続々と現れる妖怪達


海東「名乗るほどのものでもないよ…
すまないが…下がっていたまえ。」

f:id:ononmitsu:20140331100508j:plain



カメンライドゥ…

ディ!エーーーーンド!!


ディエンド「会話の邪魔をされるのは好きではないんだ…気をつけたまえ!!」


ドキュンドキュンドキュン!!


まこと「お兄さんも…仮面ライダー…!!」

ディエンド「なにをぼさっとしている、早くそれを届けてくれたまえ!」

まこと「う、うん!ありがとう!仮面ライダー!!」


ディエンド「…。

さて、僕も忙しいんでね…




f:id:ononmitsu:20140331100535j:plain

あとは、任せたよ 僕の兵隊さん。」



カメンライドゥ…

ライオトルーパーズ!




f:id:ononmitsu:20140331100548j:plain








〜保健室〜

広「ぬーべー!!」

響子「助けに来たわよ!ぬーべー!!」



四人が保健室に入って見たものは、
布団をかぶり、ガタガタ震えるぬーべー。
その瞳は心から怯えきっており、覇気は感じられない。


鵺野「き、君たちは…?」

克也「な、なに言ってんだよ!ぬーべー!」

美樹「5年3組の可愛い生徒達の顔をわすれたなんて言わせないわよ!!」

鵺野「僕は…生徒なんて…」

響子「いい!?ぬーべー!
貴方は、5年3組の…私たちの先生なの!!私たちが悪霊や妖怪に襲われた時、何度も助けてくれたりしたの!!」

鵺野「悪霊……。妖怪…!!」


書き換えられたぬーべーの過去がフラッシュバックする。

霊障に苦しんだ子ども時代。
周りから、不気味な子として陰口を叩かれ、
石をぶつけられた子ども時代。

その記憶に、美奈子先生の姿はない。


鵺野「うわぁぁぁぁあああ!!!やめてくれ!!いじめないでくれ!!!!」

広「ど、どうしたんだよ!落ち着けよぬーべー!!」

鵺野「来るな!!!僕は!子どもが嫌いだ!!大嫌いなんだ!!!早く出て行ってくれ!!!!」

美樹「そ、そんな…」

克也「いくらなんでも、ひどいぜ…ぬーべー…」

広「ちくしょう!!どうすればいいんだよ!!」

響子「お願い…!帰って来て!!ぬーべーーー!!!!」


勢いよく保健室の扉が開く。


まこと「みんな!遅くなってごめんなのだ!」

一同「まこと!」

広「お前…一人で来たのか?」

まこと「ちがうのだ!途中で別の仮面ライダーのお兄さんに助けてもらったのだ!ほら、今もそこで…」


保健室の外を指差すが、
そこにディエンドの姿はない。


まこと「あれ?…いなくなってる。」

克也「そんな事より、お前。それ…」


克也、まことの持つ水晶玉を指差し


まこと「あー!そのお兄さんにぬーべーに届けてくれって言われたのだ!」

響子「水晶玉…
…!そうよ!確か…!」

広「そういえば、昔ぬーべーが
物にはテープレコーダーのように周囲の記憶が残るって…
それは…」



鵺野『霊力の強い水晶玉なら、より鮮明に映し出すことができる』



響子「みんな!!」

美樹「ええ!!」

克也「ああ!!」


ぬーべーの前に行き、
水晶玉に手をかざす5人


響子「全てを見つめてきた水晶玉よ、私たちの思い出を…ぬーべーとの思い出を映したまえ!」



強い願いと共に眩い光を放ち、
部屋の周囲に映し出される
ぬーべーと5年3組の思い出の数々。


『おはよう!みんなー!!」
毎朝、生徒の笑顔に触れ、


『また忘れ物したのか!!』
時に、厳しく生徒を叱り

時に、生徒が危険な目にあうと
鬼の様な形相で悪霊と戦う。


『俺の生徒に…手を出すな!!!』



鵺野「これは……僕は…一体…?」



最後に映し出されるのは、
鬼と戦う、若き日のぬーべーの姿。

f:id:ononmitsu:20140331100614j:plain

そして、
鬼の中で魂のみ生き続けていた
美奈子先生。



美奈子「鵺野くん…鵺野くん…」

鵺野「み……美奈子…先生…


僕は……

僕は…!

……俺は…!!」



突如、水晶玉が強く光り
周囲を照らす。

目を開けるとそこには

霊体の美奈子先生が現れていた。

f:id:ononmitsu:20140331100631j:plain




広「み、美奈子先生…」

克也「やっぱ、美人だなぁー」

美樹「コラ!」



鵺野「美奈子先生…俺は…。」

美奈子「鵺野くんは幸せものね。
こんなにもたくさんの生徒に愛してもらえて。」

鵺野「でも…俺は…美奈子先生に出会えなかった…」



そっとぬーべーを胸に抱く、美奈子


美奈子「そっか…『こっち』の鵺野くんは、私に出会えなかったのね…ごめんね…

ここは、パラレルワールド…たくさんあるうちの未来のひとつ…。

大丈夫。世界は違っても、私はいつでも鵺野くんの事を見守っているわ。

さぁ、帰りなさい
私の可愛い生徒…
そして、幸せな未来を築くのよ…」



眩い光に包まれ、消えていく 美奈子。






〜グラウンド〜


屋上にて、鬼門から現れる妖怪次々に食らう
童子と姫。


アポロガイスト「たくさん吸収するがよい。だが…まだメインディッシュが残っているのを忘れるなよ?」






校庭では、ディケイドと玉藻の二人がなんとか霊霧魚を討伐する。


霊霧魚「ギュァァァアア…!」

妖狐玉藻「ハァ…ハァ…。」

ディケイド「さすがにデカイのは骨が折れる…」


アポロガイスト「なんだ、もうおしまいか、ディケイド?
ちょうどいい、こいつらも退屈していた所だ!」



鬼門から蟹魔化魍、エイの魔化魍が出現する。



玉藻「くっ…流石に、厳しいかもしれませんね…」

ディケイド「こうもデカイのばかり続くなんて、バラエティにかけてるじゃないか…。」

アポロガイスト「お楽しみは大事にとっておくものなのだよ…!」



玉藻、ディケイド目掛け襲いかかる
魔化魍たち



クウガ「士ー!!!」

ゆきめ「お待たせしました!!!」



ゆきめの巨大な氷塊をクウガが粉砕し魔化魍目掛け、広範囲に攻撃をしかける。

魔化魍「クギャアアアア!!!」

玉藻「ふん…礼は言わないぞ、雪女!」

ゆきめ「キツネちゃんのお礼なんていりませんよーだ!」

ディケイド「遅いぞ…ユウスケ…!」

クウガ「悪い、悪い!街にも妖怪とかが溢れててさ!」

f:id:ononmitsu:20140331100657j:plain





アポロガイスト「役者は揃った様だな…!
そろそろメインディッシュの時間だ!貴様らも付き合うのだ!!」



鬼門がより大きく開き、

童子と姫の前に、満身創痍一人の鬼のが落ちてくる。

f:id:ononmitsu:20140331100715j:plain



ゆきめ「!!!…あ、あれは!!」

玉藻「……絶鬼!!!」

絶鬼「…誰…だ……この、俺を…地獄の底から
呼び起こしたのは……?」

アポロガイスト「この、私だ…

しかし、君と長々と話している時間はないのだよ。」


童子、絶鬼に近づき
少しずつその身体を吸収していく。


絶鬼「貴様…この…俺を…?」

アポロガイスト「さぁ!地獄の鬼を吸収し、究極の魔化魍として生まれ変わるのだ!!!」

童子「おおお…おおおおおおお!!!!」



絶鬼を完全に吸収し、身体を変化させる童子


f:id:ononmitsu:20140331100741j:plain

絶鬼童子「…。」



ディケイド「鬼を…吸収した…。」

ゆきめ「ああ…」

玉藻「完全に…絶鬼の力が蘇ったというのか…」



アポロガイスト「さぁ!絶鬼童子よ!!仮面ライダーどもに制裁を加えてやるのだ!!!」

絶鬼童子「…僕に…命令するつもりか?」



瞬間、絶鬼の鬼の腕が伸び、アポロガイストの首を絞める。



アポロガイスト「ぐぅっ!?貴様…どういうつもりだ…!!」

絶鬼童子「何処の誰かはしらないが…この僕を地獄から蘇らせてくれた事には感謝しよう…。

だが、誰も僕を従わせる事はできない…!」


姫がアポロガイストを助けようと
童子に食らいつく。

反対の手でそれを否し、
地獄の炎で姫を焼き尽くす、絶鬼。


姫「あ…ああ……」

絶鬼童子「これで分かっただろう?
どちらが上なのか…?」

アポロガイスト「くっ…貴様は失敗作だ!!もう、この世界に用はない…好きにしろ!!」



次元の壁に逃げるように消える
アポロガイスト


絶鬼童子「久しぶりだな…童森町…


そこにいるのは、妖狐と雪女…か。」




絶鬼童子に睨まれ、完全に竦む
ゆきめと玉藻。



クウガ「あいつ…かなりヤバそうだな…」

玉藻「正直なところ…私と、この女が全身全霊をかけても倒せなかった相手だ…」

ゆきめ「鵺野先生が鬼の力を解放してなんとか倒せたけど…

でも、あの時よりもっと凶悪に…もっと強くなってるのがわかる…」

ディケイド「……。

だが、放っておくわけにはいかないただろ。」



カメンライドゥ…

デンオー!!


f:id:ononmitsu:20140331100806j:plain

電王ディケイド「さぁて、鬼退治と行くぞ!」


ファイナルフォームライド…
ククククウガ!!


クウガゴウラムの背中に乗り、
絶鬼童子目掛け突撃する
ディケイド


f:id:ononmitsu:20140331100820j:plain


電王ディケイド「ハァアアアッ!!!」


絶鬼童子「…ふん。」


片手でクウガゴウラムを弾き、
ディケイドを屋上に叩き落とす。


電王ディケイド「…なかなかのパワーだな…!」

絶鬼童子「お前は一体なんなんだ?
僕の邪魔をするのはやめた方がいいよ?」

電王ディケイド「なんでもない…ただの教師さ…
この学校を守る…な。」

絶鬼童子「…!

鵺野鳴介みたいな事を言うんだな。

決めた。



ここで、死ぬといい。」




絶鬼童子の手のひらから青い炎が噴出し、
ディケイドの身体を包み込む。



電王ディケイド「グァァアアアア!!!!!」



玉藻「ディケイドーー!!!」

クウガ「士ーーーーー!!!」



後編につづく


ぬ〜べ〜】【ディケイド】「ここがぬ〜べ〜の世界か…」後編 - ononmitsuss's blog
http://ononmitsuss.hatenadiary.jp/entry/2014/03/31/131535











地獄先生ぬ?べ? コンプリートDVD-BOX VOL.1【初回生産限定】

地獄先生ぬ?べ? コンプリートDVD-BOX VOL.1【初回生産限定】

【ディケイド】「ここが、ぬ〜べ〜の世界か…。」【ぬ〜べ〜】前編

「ここが、ぬ〜べ〜の世界か…」前編



f:id:ononmitsu:20140331094532j:plain

f:id:ononmitsu:20140331094705j:plain



スクリーンが降り、新たな世界が映し出される。
『童森小学校』と書かれた校舎に禍々しい雰囲気の背景の世界だ。





士「また、新しい世界か…」

ユウスケ「どう…もり…小学校って書いてあるぞ?」

夏海「士くん、なんかインテリジェンスな格好になってますね。」


f:id:ononmitsu:20140331094523j:plain




栄次郎「ほぉー。ビシッときまってて、バックに学校があると、まるで先生だね。」

士「どうやら、この世界での俺は教師らしいな。
…しかし、どんな服装でも着こなしてしまうなんて
つくづく俺は、罪な男だ…」

ユウスケ「ハイハイ、わかったからさっさとやることやりましょうねー。」

士「あ、オイ!ワイシャツを引っ張るなシワになるだろ!ユウスケ!!」





〜童森小学校 前〜

夏海「ここが童森小学校みたいですね。」

ユウスケ「さっきのスクリーンだと、禍々しい感じだったけど…」

士「いたって普通の小学校じゃないか。
じゃ、俺は教員として可愛い子供たちを指導してくるか。
…おはよう!諸君!」

校内に進む 士。

夏海「…士くん、なんかノリノリですね。」

ユウスケ「あいつ以外とこういうの好きなんだろうな…。」







〜童森小学校 職員室〜




校長「おお!お待ちしておりました!

えー、皆さん今日から教育実習で来られた門矢先生です。

なにぶんまだ若くわからないこともあると思うので、優しく教えてあげてください。」

士「(なんだ…教師かと思えば、教育実習生か…。)はじめまして。門矢士です。よろしく。」

石川「よろしく!士先生!」

律子「はじめまして。高橋律子と申します。今日はよろしくお願いしますね。門矢先生!」


士「こちらこそ、世話にな…ります。」

校長「うむ、若くて凛々しく、それでいて落ち着きがある。
…全く、ウチの厄介者にも見習わせたいものですな。」

士「厄介者…?」

校長「5年3組の担任なんだがね…これが何かとトラブルが多くて…」








と、噂をすれば
廊下の方からドタバタと足音と騒ぎ声が聞こえる。




ガラガラガラ!




鵺野「ハァァァァア!!!悪霊退散!!!」

f:id:ononmitsu:20140331094815j:plain








水晶玉を持ち、白衣観音経を身体に巻きつけ、数珠を持った鵺野鳴介(ぬ〜べ〜)が職員室に飛び込んでくる。





校長「なんなんだ!鵺野くん!朝っぱらから騒がしい!!」

鵺野「最近、この辺りの霊磁場が乱れていまして…警戒しているのです。」
ウチュウテンチヨガリキリョウコウフクグンマコウライショウ …

士「…これがさっきの…。」

校長「ええ、5年3組の担任 鵺野先生です。」

律子「鵺野先生!今日は教育実習の方が来られてるんですから、恥ずかしい真似はやめてください!」

鵺野「? 教育実習生? 」

士「門矢士です。よろし…」

鵺野「おー!新人!今日からこの鵺野鳴介がしっかりと面倒みてやるからな!よろしく頼むぞ〜!」

校長「門矢先生は律子先生のクラスでみてもらいますので、ご心配なく。」

鵺野「ぬゎ!?ぬゎ〜にぃ〜!!??
なんで、律子先生と!?」

校長「だってアンタのクラスにはもう副担任がいるじゃないか!」


涼しい表情で、書類をまとめる玉藻京介。


玉藻「…。」

鵺野「そ、そんにゃー!!!!」

律子「改めて、よろしくね。士先生。」

士「あ、ああ…よろしくお願い…」

律子「そんなに肩肘はらなくても大丈夫ですよ。生徒達には自然体で、
ね?」

校長「おお。まさに美男美女!まるでドラマのようですな!」

律子「やだ!もう、校長先生ったら!」

談笑する律子先生を他所に、
怒りの炎を燃やすぬ〜べ〜

鵺野「ぐぬぬぬぬぬぬ…!
あーーーー!!!門矢先生!!大変だ!!とんでもない悪霊が何体も背中に!!これは私が除霊しなければ!!!」

士「え?オイ!だから、シャツを引っ張るな!!」

鵺野「いいから!!
これはとても危険な状態です!!今すぐ5年3組の教室で除霊しなければぁ〜!!!」

士「あ、チョットまて!!俺は…!!」

校長「コラーーー!!!鵺野くん!!」


士を引きずるように、職員室を去るぬ〜べ〜


律子「鵺野先生ったら!」

玉藻「…律子先生のクラスには私が引率しますよ。」

校長「アラ?そう?ならいいんだけど。」生徒も喜ぶし

律子「玉藻先生、よろしくお願いします。」

玉藻「…。(鵺野先生…。)」

f:id:ononmitsu:20140331094843j:plain









〜童森小学校 5年3組〜

士(結局、ここに連れて来られてしまった…。)

広「なんだなんだ?」

響子「今日から教育実習の先生が来てるんだってー。」

克也「へぇー、ウチのクラスだったか?」

美樹「やだ!若くてカッコいいかも!」

鵺野「えーっと、今日からウチのクラスに教育実習で来ることになった…
ゴメン、名前なんだっけ?」




ぬーべー!しっかりしろー!
0能力教師ー!




鵺野「静かにしろお前らー!!」

士「…名前、書けばいいんだろ?」


黒板に『門矢士』と縦書きで書く。


広「も〜…『もやし』?」

響子「バカ広!!『かどやつかさ』でしょ!」


クラス中に笑いが広がる。


士「も、もやし…。」

鵺野「静かに!しーずーかーに!!!
というわけで門矢士先生だ!みんな、失礼の無いようにな!」

「「「はーい!!」」」

広「よろしくな!もやし先生!」


プーッ!クスクスクス…


士「も、もや…。」








〜童森町 住宅街〜

ユウスケ「士、うまく先生やれてるかな〜?」

夏海「俺様な態度で迷惑かけてなければいいんですけどね…。」

ユウスケ「ま、俺たちは俺たちでこの世界での手がかりでも探そう!」

夏海「そうですね!」


「にゃーお。にゃーお。」


ユウスケ「アレ?今の夏海ちゃん?」

夏海「そんなわけないじゃないですか!きっとこの近くに猫ちゃんでもいるんですよ!」


「にゃーお。にゃーお。」


夏海「あの垣根の向こうですよ!」

ユウスケ「ホントだ!猫ちゃーん♥︎出ておいで〜♥︎」


「「「ギニャァァァア!!!」」」

複数体の化け猫が姿を現す。

f:id:ononmitsu:20140331094922j:plain



夏海「きゃあああっ!!!」

ユウスケ「夏海ちゃん!!…超変s…」

???「危ない!!さがってください!!」


突如、吹雪のように冷たい風が化け猫を襲う。
途端に凍りつく化け猫たち。

「「「ギニャァァァア!!」」」


ゆきめ「ふぅー。お怪我はありませんか?」

夏海「あ…ありがとうございます。」

ユウスケ「俺の…変身…。」







〜光写真館〜

夏海・ユウスケ「『雪女』!?」

ゆきめ「はい!齢16歳!ピチピチの雪女でーす!」

夏海「ホントにいたんですね!雪女!」

ユウスケ「にわかには信じがたい事実だ…。」

栄次郎「まぁ、色んなところを旅していたら雪女に会うのも不思議じゃないさ。
はい、ゆきめちゃんはアイスコーヒー。」


ゆきめ「わぁ!ありがとうございまーす!!」

夏海「でも、さっきの化け猫…なんだったんでしょう…」

ユウスケ「あれは、俺たちの世界の敵だよな…間違いなく。」

ゆきめ「ここ最近、童森町の霊磁場がおかしくなってて…
元々、妖怪が集まりやすい場所だったんですけど…
わたしもあんな化け猫は初めて見ました。」

ユウスケ「それで、町をパトロールしていたと?」

ゆきめ「はい!愛する鵺野先生との約束なので♥︎」

夏海「鵺野…先生?」

ゆきめ「童森小学校5年3組の教師!人呼んで『地獄先生ぬ〜べ〜』!
この童森町のヒーローなんです♥︎」

夏海「童森小学校って…」

ユウスケ「士が行った学校だ!今頃、その地獄先生に会ってるだろうな。」








〜童森小学校 グラウンド〜


昼休み、校庭でサッカーをする広たち。

広「いくぜ!もやし先生!!」

f:id:ononmitsu:20140331095011j:plain


士「だから、俺はもやしじゃない!門矢士だ!!」


〜5年3組 教室〜


響子「広のやつ、すっかりもやし先生で定着しちゃってるわね〜。」

美樹「キャー!!!士先生ーー!!!カッコイイーーー!!!」


鵺野「ぐぬぬぬぬぬぬ…女子から圧倒的な人気…
玉藻が来たときのデジャヴを感じる。」
机ガジガジ

玉藻「鵺野先生、ちょっと…」

鵺野「あ、噂をすればタマちゃん。」

玉藻「…その呼び方やめてください。」








〜空き教室〜

玉藻「ここ最近の磁場の乱れと、あの実習生…鵺野先生は気づいてらしたんでしょう?…」

鵺野「ああ、同じ妖気のようなものを感じる…」

玉藻「では、やはり…あの男が原因で…」

鵺野「なに、まだそうと決まったわけじゃない。もう少し様子を見てみようと思うんだ。

妙な力をもってるだろうが…きっと、悪いやつじゃなさそうだ。」

玉藻「…。」

グラウンドの士を見つめる二人。









〜童森小学校 グラウンド〜


サッカーをしている皆をよそに、
グラウンド隅に置いてあるバッグを取りに行く まこと。


f:id:ononmitsu:20140331095042j:plain

まこと「疲れたのだ〜水筒 水筒〜
あれ〜?僕のバックはどこなのだ?」


ふと目をやると士のカバンがあいているのに気がつく。
カバンの中から覗く、ディケイドライバー。


まこと「ん?なんなのだ?
うわぁ!仮面ライダーのベルトみたいだ!
つかさ先生も仮面ライダー好きなのかなぁ。後で聞いてみるのだ!」


???「その、ベルト…」

???「こっちによこしな!」


校舎裏からいきなり現れるモールイマジン

f:id:ononmitsu:20140331095058j:plain



まこと「うわぁぁぁぁあ!!!!怪人なのだぁ!!!」



鵺野「!!」

玉藻「!!」

士「!!」


まことを人質にとるモールイマジンたち


まこと「助けてーー!先生ーーー!!」

イマジンA「きひひひ、おとなしくしな!」

イマジンB「命が惜しければな!」

広「やめろ!まことを離せ!!!」

士「イマジンか…こんなところまで…!!
(まことが持つディケイドライバーに気がつく)
…しまった!!」

イマジンA「貴様からベルトさえ奪えれば、後は楽勝だぜ!あばよ!ディケイド!!
ほら、いくぞ相棒!」

イマジンB「おう!…ん?なんだ貴様…ぐぉっ!!??」


背後から鋭利な爪のようなもので
攻撃される、イマジンB。


鵺野「俺の生徒に…手を出すな!!!」

f:id:ononmitsu:20140331095320j:plain


生徒たち「ぬ〜べ〜!!!」

イマジンA「くぅ!邪魔をするな!!人間風情が!!」

まこと「うわぁ!!!」


ガキィン!!!


モールイマジンがまことに爪を向け、刺そうとしたところを
颯爽と武器で制す 玉藻。







f:id:ononmitsu:20140331095404j:plain

玉藻「この私がいる限り、童森町での蛮行はやめてもらおうか?」

美樹「きゃーー!!玉藻先生!やっぱカッコ良い!!」

イマジンA「グッ!貴様!人間ではないな!!」

玉藻「それは、貴様らには関係ないことだ!」

鵺野「玉藻!!まことを!!」

玉藻「任せてください!」


モールイマジンと格闘し、まことを救出する玉藻。


イマジンB「ぐぅぅっ!!!貴様ら!!!何者だ!!??」

鵺野「鬼の手を持つ地獄の使者、5年3組担任、鵺野鳴介だ!!」







ザシュッ!!!








イマジンB「ぐぎゃぁぁぁぁあ!!!!」


ぬーべーの鬼の手により、真っ二つに引き裂かれるモールイマジンB


広「くぅーー!!さっすがぬ〜べ〜!!!」

克也「決めるときはバッチリ決めてくれるぜ!」

鵺野(き、決まった〜!)ウルウル

イマジンA「ぐうっ!!なかなかやるな!!だが、どこまでもつかな?」


茂みの中から、複数体の化け猫が姿を現す。


鵺野「!!…化け猫!?…いや、違う…なんだこの違和感は!?」

美樹「ちょっと…これ、ヤバいんじゃない!?」

響子「ぬ〜べ〜!!!」

鵺野「お前たちは逃げろ!!早く!!

…ぐあっ!!!」

広「ぬ〜べ〜!!!!」

鵺野「…門矢先生!!みんなを連れて早く!!」

士「…だいたいわかった…お前たちは早く校舎へ避難しろ。」

響子「まさか、戦うつもりなの!?」

広「何言ってんだよ!もやし先生!!」

克也「化け物退治はぬ〜べ〜たちに任せて避難しようぜ!!」


士「まこと…とか言ったな?そのベルトは返してもらうぞ?」

まこと「士先生〜!!怖かったのだ〜!!勝手にさわってゴメンなのだ〜!!」

士「それについては後で反省文だ!」






ベルトを腰に巻きつける。


士「鵺野先生!助太刀するぞ!」

鵺野「なっ…!?危険だ!!早く逃げろ!!」

広「な、何をする気だ?」

まこと「ひょっとして…先生は…ほんとに…」






f:id:ononmitsu:20140331095440j:plain

士「お前ら、よく覚えておけ…
俺は、通りすがりの仮面ライダーだ!!」






カメンライドゥ…
ディケーーーーイ!!!






f:id:ononmitsu:20140331095458j:plain

鵺野「か、仮面ライダー…?」

ディケイド「鬼の力…見せてもらおうか!」


カメンライドゥ…
ヒビキィ!!!


アタックライドゥ…
オンゲボウゥ…レッカ!


f:id:ononmitsu:20140331095520j:plain

玉藻「あれは…!?」

鵺野「…鬼の力!?」

響子「士先生が…。」

広「『鬼』に!?」

響鬼ディケイド「ハァッ!!!」

化け猫「「「ギニャァァァア!!!」」」


烈火の炎により、化け猫たちを爆発させる。


響鬼ディケイド「ふぅ…そっちのモグラは任せたぞ。」


鵺野「ああ!助かる!!

南無大慈大悲求苦救難広大霊感白衣観世音…」

玉藻「いきますよ、鵺野先生!」

イマジンA「き、貴様らぁぁぁ!!!」



f:id:ononmitsu:20140331095540j:plain

鵺野・玉藻「哈ッーーー!!!」


二人の攻撃により貫かれる、イマジンA


ドガァァーーーーーン!!!



克也「すげえぜ!士先生!!」

美樹「まさか、ぬ〜べ〜以外にも鬼の力をつかう教師がいたなんて!!」

まこと「違うのだ!!士先生は仮面ライダーなのだ!!ヒーローなのだ!!」

鵺野「…俺も頑張ったんだけどなぁ」ケッ!

響子「はいはい、ぬーべーもお疲れ様!」

玉藻「門矢士…お前は一体なんなんだ?」

士「さぁな。そこのところだが、俺にもよくわからん…」

鵺野「まぁ、いいじゃないか!細かい事は!」


鳴滝「おのれディケイドーー!!」

一同「「「!!??」」」


次元の壁から鳴滝が姿を見せる。


f:id:ononmitsu:20140331095603j:plain

鳴滝「世界の破壊者…ディケイド…
おかげで、この世界も崩壊を迎えようとしている!
それも全て、貴様のせいだ!!」

鵺野「な、なんだ…?」

玉藻「世界の…破壊者…!?」


ディケイドに向けて武器を構える、玉藻。


士「やれやれ、お前も懲りないな…
で、この世界で俺は何をすればいいんだ?」

鳴滝「貴様ができることは何もない!黙って冥界への門が開く瞬間をみているが良い!」


次元の壁に消える 鳴滝


士「冥界への門…!?おい、待て!どういうことだ!!鳴滝!!」


響子「そんな…士先生が…」

美樹「この世界の破壊者なんて…!」

広「な、なんかの間違いだよな!?もやし先生!!」

まこと「そうなのだ!先生は仮面ライダーディケイドなのだ!!僕らのヒーローなのだ!!」

士「…少なくとも、この化け猫どもをこの世界に呼び込んだのは
俺の所為かもしれないな…」

???「…おーにさん、こーちら」

???「…てーのなーるほうへー」

鵺野「!?…妖気!?」


f:id:ononmitsu:20140331095626j:plain

校舎屋上から姿を見せる、
童子と姫、
そして


f:id:ononmitsu:20140331095637j:plain

アポロガイスト「久しぶりだな…ディケイド…!」

士「…アポロガイスト!!」

アポロガイスト「我が大ショッカーの計画は最終段階に入った!!
もうじき、この童森小学校を中心に『鬼門』開く!」

士「なに!?」

鵺野「『鬼門』だと!?」

玉藻「ここ最近の磁場の乱れ…貴様の仕業か。」

アポロガイスト「鬼門を開くことにより、地獄に潜む妖怪どもを
我が大ショッカーが生み出した、スーパー童子の餌にするのだ!!

強い妖怪を吸収すればするほど、童子はさらに強くなる…!」

士「そんなことをやすやすさせると思ってるのか?」

鵺野「この学校の生徒を危険な目に合わせるわけにはいかない!!士…ディケイド!やれるか!?」


身構える二人


アポロガイスト「貴様は…貴様の『鬼の手』は邪魔なのだよ…鵺野鳴介!!

だから、少し弄らせてもらったよ…『過去』をな…!」

鵺野「なに!?…ぐあっ!!!ああっ!!ひ、左手が!!」

広「ぬ〜べ〜!!!」


突如、ぬ〜べ〜の鬼の手が光出し、
徐々に普通の左手になっていく。


士「鬼の手が!!??」

響子「消えた!?」

鵺野「あ、ああっ…」ドサッ…

一同「ぬーべー!!!!」



中編につづく


ぬ〜べ〜】【ディケイド】「ここが、ぬ〜べ〜の世界か…。」中編 - ononmitsuss's blog
http://ononmitsuss.hatenadiary.jp/entry/2014/03/31/100838







仮面ライダーディケイド 変身ベルト DXディケイドライバー

仮面ライダーディケイド 変身ベルト DXディケイドライバー